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共同利用・共同研究課題

通言語的・類型論的観点からみた琉球諸語のケースマーキング(2015年度–2017年度)

投稿日:2015.04.01

プロジェクトについて

期間:2015–2017年度

近年、琉球諸語の記述研究は統語分野を中心に大きく進展しつつあり、とりわけケースマーキングの記述の成果は、言語類型論に大きく貢献する可能性を秘めている。本研究は、琉球諸語のケースマーキングに関する類型論的研究を行う。特に焦点を当てる現象は、主語に格標示を行い、目的語を無標とする有標主格(marked nominative)と呼ばれる類型タイプおよびそれに関連するとみられる諸タイプである。有標主格は琉球諸語では広く見られるとされるが、世界的にはきわめて稀であり、理論的には存在自体が「想定外」とされている。しかし、このような類型的な例外の存立基盤や歴史変化を考察することこそ、言語学の前提を覆すきっかけとなるはずである。本研究では、琉球諸語の有標主格型およびそれに類型的・通時的に関連する諸体系を再検討することでケースマーキングの類型論に貢献することを目指す。

研究代表者 下地理則(九州大学准教授)

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