プロジェクトについて
期間:2015–2016年度
本研究課題では、1980年代から1990年代にかけ、中国・内蒙古大学からモンゴル諸語の調査研究プロジェクトの成果物である『蒙古語族語言方言研究叢書』として公刊された言語資料のうち、中国・河西回廊地域に分布する保安語・土族語・東郷語・東部裕固語と、東北部・西北部に分布するダグール語の資料(文法記述・語彙集・テキストデータ)を基に、まず五言語の文法分析・語彙データ・テキスト資料中の用例が相互にリンクした形式での電子データベースを構築する。また、データベース化された資料を用いて、他のモンゴル諸語(ハルハ方言、ブリヤート語、蒙古文語)および漢語、チベット語を始めとする周辺言語の専門家を交え、言語資料の再分析と文法記述の再検討を行う。そしてこれらの作業を通じ、対象言語の文法構造を、周辺言語との言語接触による変容(語彙の借用と、音韻・形態・統語への変化)も踏まえ体系的かつに明らかにすることを目指す。
研究代表者 児倉徳和(AA研)
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