活動Activities
開催日:2019.02.02[土]- 02.03[日]
【変更有り】国際ワークショップ:「言語研究の社会的インパクトについて考える」
*本イベントは終了しました。
*日程・プログラム等に変更があったため追記いたしました (2019年1月28日)
※登壇者の都合により止むを得ずワークショップの日程・構成の変更をすることになりました。関心を持ち参加を予定していただいていた方々には多大なご迷惑をおかけすることになり、深くお詫び申し上げます。よりよいワークショップとなるよう努めておりますので、ご理解、ご参加をいただけるよう、お願いいたします。(企画担当:中山俊秀)
科学的研究においては得られる成果がもたらすインパクトが研究の価値を測る重要な指標とされます。従来、ここで注目されるのはもっぱら当該分野における研究の進展へのインパクトでした。しかし、最近では我々の研究がより広い社会にどのようなインパクトをもたらすのかという視点からの評価がより重要性を増し、この傾向は社会の中での学術研究の役割に関する議論や研究機関やプロジェクトへの研究資金の配分のあり方にも反映されるようになってきました。
こうした動きの中で、我々の研究を取り巻くより広い社会環境や要請などについて考えることが必要になってきています。しかしながら、学術研究と社会問題の解決・社会貢献の関係は決して単純ではなく、研究分野の中での問題意識の高まりもまだ十分ではありません。
そこで、このワークショップでは、学術研究と社会とのつながりについて、異なったタイプの言語研究に従事する研究者や話者コミュニティーのメンバーの経験・視点を共有し、言語研究を取り巻く社会的ニーズや期待とそれらに応える可能性について、模索します。
概念として語られ、求められるようになってきた「学術研究の社会貢献」について、どのようなことが期待されているのか、それらが一体どのように実現できるのか、実現する上でのハードルがなんなのか、従来の研究をどのように見直す必要があるのか、という具体的議論の機会を提供することで、研究の社会的インパクトに関する考えをそれぞれに深める機会としたいと思います。
以下のようなトピックを含み、言語研究の社会的インパクトの問題について関心がある研究者の方々に広く参加いただきたく思います。
・社会的インパクト・社会貢献とは何か
・言語研究は誰のために、何のためにやるのか
・言語研究はどのように社会に貢献しうるのか
・より広い社会のためになる言語研究とはどのようなものか
・言語研究は社会の中でどのような役割を負うべきなのか
・社会に貢献できる言語研究をめざすことの難しさは何か
・言語研究を社会とつなげるにはどうすれば良いのか
ワークショップでは、まず研究活動と社会的インパクトの関係に関する事例報告・話題提供を聞き、それに基づきディスカッションを通して考察を深めます。
日時
※変更がありました、ご注意ください (2019年1月28日追記)
2019年2月2日(土) 13:10–17:30
2019年2月3日(日) 13:10–17:30
場所
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 3階304室
プログラム
※変更がありました、ご注意ください (2019年1月28日追記)
※2月3日のプログラムに参加希望の方は可能な限り2月2日のプログラムにご参加ください。
2019年2月2日(土)
13:00–13:10
受付
13:10–13:30
Toshihide NAKAYAMA(AA研所員)
Introduction and overview of linguistic research in Japan
13:30–14:30
Lutz MARTEN (AA研フェロー、SOAS, University of London), Daisuke SHINAGAWA (AA研所員)
Structural analysis and social impacts
14:45–15:40
Sumittra Suraratdecha (RILCA, Mahidol University), Yingying Mu (AA研フェロー), Yutaka TOMIOKA (神田外語大学)
Applied linguistic and social impacts
16:00–16:20
Thanom Kongyimlamai (Black Tai community)
Research impact from the community’s perspective
16:30–17:30
Toshihide NAKAYAMA (moderator and discussant)
Q & A and discussion
2019年2月3日(日)
13:10–13:30
Toshihide NAKAYAMA(AA研所員)
Introduction
13:30–14:30
全員
Discussion on structural analysis and social impacts
14:45–15:45
Discussants: Lutz MARTEN (AA研フェロー、SOAS, University of London), Daisuke SHINAGAWA (AA研所員), Toshihide NAKAYAMA(AA研所員)
Discussion on applied linguistic and social impacts
16:00–17:30
全員
Further issues and future directions
使用言語
英語
参加費
無料
事前申込
不要
主催
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 基幹研究「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築(LingDy3)」